【合格者直伝】統計検定準1級、必須の参考書と勉強法!

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2021年6月20日 (日)におよそ2年ぶりに統計検定準1級が開催されました!
近年、データサイエンスの需要の高まりとともに注目度が増しており私の勤め先でも取得を推奨しているようですが、準1級以上はなかなか取れる人がおらず取得できた人はかなり貴重な人材と言えます。

そんな記念すべき最後の準1級を受験し、合格することができたので私が個人的に押さえておくポイントをご紹介します。

目次

統計検定準1級とは

統計検定準1級は2015年から実施が開始された新しい検定になります。
受験者と合格率は公式ホームページによると、

  • 2016年 485名 (合格率:22.1%)
  • 2017年 552名 (合格率:29.7%)
  • 2018年 643名 (合格率:20.2%)
  • 2019年 853名 (合格率:21.0%)
  • 2020年 (新型コロナウイルスにより中止)
  • 2021年 704名 (合格率:23.6%)

年々増加傾向にありますが、今年に関しては新型コロナウイルスの影響や、後述するCBT方式への移行も相まり減少したと見られます。
統計検定は年に2回(6月、11月)に開催されますが、6月にしか開催されないため過去問もまだ6年程度しかありません。そのため、対策方法も人それぞれで、特化した参考書も少ないです。
また、準1級は紙媒体を使った試験は今回が最後で、今後はCBT方式というWebで受験できる方式となります。

合格率は20%前半を推移しており、ボーダーは6割程度と言われていますが、おおよそ20%程度になるように調整しているように思えます。

2017年度のみ合格率が高いのはボーダーの上限は6割と設定されており問題が易化傾向だったため、6割を超える受験者が増えたのではないかと考察できます。

なので、過去問を解く際には6割を目指して勉強していくのが良いでしょう。

必須の参考書

統計検定1級・準1級 公式問題集

まずは必須の過去問からです。
過去問は公式が出しているこちらを使うのが良いかと思います。

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ちなみに過去問は1級とセットで販売されているため、準1級だけで購入することができません。(2021年9月17日現在)
1級の問題は準1級と全く異なり問題で要求される知識がより深いので、準1級の合格を目指している人はあまり参考にならないと個人的には思います。
なので、早くそれぞれ分けて出版してほしいですね〜

1冊に2年分しか載っていないので、2016, 2017年度の問題も確保したほうがいいと思います。僕は4年分の過去問をフルに使って対策をしてました。
日本統計学会公式認定 統計検定 1級・準1級 公式問題集[2016〜2017年]

<2022年3月更新>

2021年の11月になんと統計検定準1級の過去問のみをまとめた過去問集が発売されていました!

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これからの統計検定準1級の対策はこちらの問題集がが主流になりそうですので、統計検定1級を見据えない方はこちらを買う方が良いと思います。

統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック

まさに「準1級対策界に舞い降りた救世主」。

僕が準一級に受かったのはこのテキストのおかげと言っても過言ではないのがこちらの本です!

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この本の紹介がしたくて、今回の記事を書いたまであります笑
この本は2020年5月に出版されたため、2021年6月の準1級試験で初めて効果を発揮した本です。

まず何より魅力的なポイントは、準1級設置以来初めて、準1級の範囲に絞って要点を網羅しているテキストだという点です。
この本が出る以前に範囲を網羅的に扱っている本で言うと、

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がありますが、こちらの問題点として、

  • 準一級の対策を見据えた本ではない
  • 1級の膨大な範囲を扱っているため、それぞれの章の内容が薄い

といった問題があり、私自身も購入しましたがあまり使えませんでした。

それに比べ統計学実践ワークブックは、

  • 準1級の範囲に対応している
  • 網羅的だが、それぞれの章の内容が濃い
  • 演習問題も準1級程度の過去問を想定して作られている(もしくは、過去問そのまま)

定理の証明や内容が薄い部分もありますが、この1冊あれば、4.5~5割くらいまでは取れるんじゃないかと思っています。なので、この本を軸に勉強、過去問を行い、足りないと感じた部分は他の参考書を買うなどして補強していくのが良いのではないかと考えています。

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ちなみに試験会場では、ほとんどの人がこの本を読んでいて
「みんないい本だと思ってるんだな〜」
と感じられました。

基礎固めにオススメな参考書

ここからは自分が理解をより深めるために使用した参考書の中で、特におすすめなものを紹介します。
これらは自分の各分野の理解度に応じて、購入するのが良いかと思います。

統計の基礎を固めるなら『統計学入門』

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言わずと知れた名著。
統計検定2級対策で利用して、知ってるよ!って人も多いんではないでしょうか。
準1級以上になると、2級の時のように付け焼き刃な知識が効かなくなってきて、真に統計学の考え方の理解が必要になってきます。
例えば、

  • 仮説検定は検定統計量だけを知っていればなんとかなる
  • 回帰分析は回帰係数の求め方を知っていればなんとかなる

このような考え方だと、応用が効かなくなってきてしまいます。例えば、「検定において有意水準5%以上かつ検出力90%以上を満たしたいときのサンプルサイズの導出」「回帰分析における正則化」といったトピックはそれぞれのツールの真髄を理解しなければ、何をしているかわからなくなります。

そんな時に原点に帰らせてくれるのがこの本です。
統計学への理解がまだ深くない人はこの本で基礎を固め、理解している人はド忘れしたときに見る本として最適です。

ピタリとわかる多変量解析入門

多変量解析の基本のキをわかりやすい図と例で理解できる良本です。

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ポップな見た絵とは裏腹にきっちりと多変量解析の基本を押さえてくれます。

準1級の範囲としては、回帰分析、主成分分析、因子分析、判別分析、正準相関分析、数量化理論が該当します。
これらの手法は行列を扱う必要があり、その分野が苦手だと理解するのが非常に難しいです。

ですが、この本は絵で手法のイメージを伝えつつ、行列が苦手でもわかりやすいように徐々に導入していくので高校で行列を習わなかった僕のような人間にはとても重宝しました。

多変量解析に抵抗感がある方は一読してみてはいかがでしょうか。

統計的学習の基礎 – データマイニング・推論・予測 –

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辞書並みの分厚さを誇るデータサイエンスの基礎の広辞苑

分厚いため最初は抵抗感があるものの、わかりやすさが故に分厚くなっているのだとつくづく感させられるくらいわかりやすいです。数式で示した後、実際のデータを使って解析すると言う流れで進み、その解説がとても詳しいです。
準1級対策では、サポートベクターマシンの理解をする際にこの本を利用しました。

これは統計検定とか関係なくデータサイエンティストを目指す人は一冊持っておくべき本だと思います。
(とはいえ高いので、研究室ものを利用しており買っていません。。。卒業するまでには買いたいです。)

(2021/1/20 更新)先日購入しました!
最近では一般加法モデルの理解などに使いました。やはり、いつでも見れると安心感があります。

ちなみに、英語版はスタンフォードのサイトからDLできるので、英語が読める方はこちらから読んでみてはいかがでしょうか。

この本については魅力がたくさんあるので、別の記事にでもまとめたいと思います。

準1級に向けた勉強方法

僕の実際していた勉強方法をご紹介します。
まず、2, 3ヶ月前くらいまで以下のような手順を繰り返していました。

  1. 統計学実践ワークブックを1章分読む
  2. わからない部分があれば、ググったり参考書を使い理解する
  3. その章の演習問題を解く。
  4. 復習し、わからない部分はググるor参考書で調べる
  5. 次の章に進む

この手順をワークブックが終わるまでしていました。

その後、1ヶ月前くらいから過去問演習に入り、そこからは

  1. 過去問を本番の時間通りに一年分解く
  2. 復習し、わからない部分はググるor参考書で調べる
  3. 選択しなかった論述問題も解いて復習
  4. これを4年分繰り返す

過去問を解くと、ワークブックでは網羅できていなかった部分が浮き彫りになってくるので、より詳しい参考書を使い補強します。特に実験計画法、確率過程は足りなかったなという印象があったのを覚えています。
また、これからはCBT方式なので、論述問題は解く必要はないかもしれません。

この方法から分かる通り、僕の対策は統計学実践ワークブックを軸に据えて進めています。それくらい大事でした。

まとめ

今回は統計検定準1級で使用した参考書、勉強方法についてお話ししました。
とりあえず、統計学実践ワークブックを使って勉強しよう!ということだけを覚えてくれればかなり合格に近づくのではないかと考えています。

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その他統計検定準1級について聞きたいことがあれば、コメントかTwitterのDMなどでご連絡していただければお答えします!

長文読んでいただきありがとうございました!

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